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2024.05.17 05:22

〔米株式〕NYダウ反落、38ドル安=一時初の4万ドル台(16日)

 【ニューヨーク時事】16日のニューヨーク株式相場は、最近の上伸を受けた利益確定の売りが優勢となり、反落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比38.62ドル安の3万9869.38ドルで終了。一時、初めて4万ドルの大台に乗せた。

 ハイテク株中心のナスダック総合指数は44.07ポイント安の1万6698.32で引けた。

 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比3852万株減の9億4555万株。

 15日に明らかにされた注目の米消費者物価指数(CPI)でインフレの減速が示されたのを受け、米利下げ期待が高まり、同日のダウ平均は上伸、4万ドルに迫った。この日も15日の地合いを引き継ぎ、取引序盤から強含みに推移。インフレ抑制と成長実現を両立する景気の「軟着陸」見通しが強まり、午前に重要な節目となる4万ドル台に到達した。

 朝方に好決算を公表した米小売り大手ウォルマートに買いが膨らみ、その後もダウは底堅い値動きを維持。ただ、5月に入って8営業日続伸し、今月の上げ幅が前日までに計2000ドルを超えたこともあり、利益確定の売りに押されやすかった。

 この日発表された最新週の新規失業保険申請件数は3週間ぶりに改善したほか、輸入物価指数の伸びは約2年ぶりの大きさだったが、相場への影響は限られた。ダウ構成銘柄では、ウォルマートを筆頭に必需品セクターに買いが入った。

 個別銘柄では、シスコシステムズが2.7%安。キャタピラーが2.6%安。ホーム・デポが1.7%安。アマゾン・ドット・コムが1.3%安。セールスフォースが1.0%安。アムジェンとメルクがそれぞれ0.7%安。

 一方、ウォルマートが7.0%高と急伸。スリーエムが3.6%高。ボーイングが3.4%高。

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